新NISAの2つの投資枠(つみたて投資枠・成長投資枠)の違いと、年間360万円・生涯1,800万円の枠構造をわかりやすく解説します。
公開 2026年9月1日 ・ 更新 2026年9月2日
新NISA(2024年開始)には、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2種類の投資枠があります。名前だけを見ると別々の制度のように感じますが、どちらも1つの新NISA口座の中にある枠であり、どちらを使えばいいのか迷う方も多いです。まずは枠の構造を理解しておくと、使い分けの判断がしやすくなります。
新NISAの年間投資枠は、つみたて投資枠120万円と成長投資枠240万円を合わせて最大360万円です。生涯を通じて使える枠は合計1,800万円で、このうち成長投資枠として使えるのは1,200万円までと決められています(つみたて投資枠だけであれば1,800万円全額を使うことも可能です)。つまり2つの枠は別々に存在しているのではなく、1つの生涯枠1,800万円の中で「成長投資枠に使える分」に上限が設けられている構造になっています。
つみたて投資枠は年間120万円が上限のため、月あたりに直すと10万円まで積み立てられます。成長投資枠をあえて使わず、つみたて投資枠だけで積立を続けたい場合でも、月10万円までであれば1つの枠でまかなえます。それ以上の金額を積み立てたい場合や、まとめて投資したい場合に、成長投資枠を組み合わせて使う形になります。
「成長投資枠」という名前から個別株専用の枠だと思われがちですが、成長投資枠の対象商品には上場株式に加えて投資信託も含まれています。つみたて投資枠の対象になっている投資信託を、成長投資枠で購入することもできます。そのため、つみたて投資枠の年間120万円を使い切ったあとに、同じ投資信託を成長投資枠側でも追加購入する、といった使い方も可能です。
つみたて投資枠の対象商品は、長期・積立・分散投資に適した商品として金融庁が定めた基準を満たす投資信託・ETFに限定されています。一方、成長投資枠の対象商品は上場株式・投資信託・ETFなど、つみたて投資枠よりも幅広くなっています。ただし成長投資枠にも一部除外があり、整理銘柄・監理銘柄に指定されている株式や、信託期間20年未満・高レバレッジ型など一定の条件に該当する投資信託は対象外です。
新NISAでは、口座内の資産を売却すると、その売却した分の枠(取得したときの金額分)が翌年以降に再利用できる仕組みになっています。使い切った生涯枠1,800万円がそのまま固定されるわけではなく、保有資産を売却した年の翌年からは、その分の枠を使って新たに投資できます。
新NISAの枠構造をまとめると、年間360万円(つみたて120万円+成長240万円)・生涯1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)という数字を押さえておけば、どちらの枠をどう使うかを判断しやすくなります。生涯枠を使い切るタイミングや、使い切った後の課税の扱いについては新NISAの生涯投資枠1,800万円とはで解説しています。実際に毎月いくら積み立てると枠をいつ使い切るかは、当サイトのつみたてシミュレーターで確認できます。クレカ積立の還元をあわせて取るならネット銀行・証券くらべに証券会社ごとの還元率があります。
制度の詳細は、金融庁のNISA特設ウェブサイトでも確認できます。